リッチ号で行く嵐山!紅葉嵯峨野トロッコ列車

リッチ号で行く嵐山!紅葉嵯峨野トロッコ列車 観光スポット

朝夕の寒暖の差が大きくなってきましたね。

秋が深まって、いよいよ紅葉シーズン到来です。

京都の紅葉、どこを思い浮かべますか。

清水寺、東福寺、貴船神社…..

いろいろありますね。

そして嵐山に嵯峨野も忘れてはいけません。

真っ赤に染まる嵐山の秋は格別です。

ここでは、そんな色づいた山の間を駆け抜けるトロッコ列車の魅力をお伝えします。

リッチ号の魅力

嵐山名物のトロッコ列車。

嵯峨野駅と亀岡駅の間を走るこの列車は、レトロな雰囲気と雄大な自然を眺めながら走ることで知られています。

5両編成のうち、機関車のすぐ後ろに位置する「リッチ号」は、窓ガラスのないオープン車両です。

窓ガラスがないので、手を伸ばせばすぐそこにある紅葉や桜に手が届きそう。

保津峡を吹き抜ける風を全身で受け止めたり、ガラス張りの天井を通して見える青空はいつもよりずっと近くに感じられます。

窓ガラスが入っていないので、写真を撮るには最適です。

「でも、特別車両なだけに料金も普通車両より高いんじゃない?」

と思いませんか?

いいえ、リッチ号と言っても他の車両同様普通料金で大丈夫です。

ただし!一つだけご注意を!

雨の日はレインコートなどの雨具を持参してください。

天井はあっても、窓ガラスがないので走り出すと雨が直に当たります。

トロッコ列車では雨具の貸し出しは行っていないので、事前の準備が必要です。

またこれからの季節、少し厚手の上着を用意するといいかもしれません。

保津川を渡る風が冷たくなってくる頃ですよ。

リッチ号で行く嵐山!紅葉嵯峨野トロッコ列車

トロッコ列車とは?

自然の中を走る!

そもそもトロッコ列車って何でしょう。

トロッコという呼び名は「トラック」がなまったそうで、元々は鉱山などで土砂や鉱石を運搬する貨車として発達しました。

1984年に四国を走る予土線の貨物車両に簡易屋根とベンチを設置して、定期列車に連結させたのが始まりです。

嵐山の雄大な自然の中を走るトロッコ列車は、「トロッコ嵯峨野駅」と「トロッコ亀岡駅」の間を約25分で結んでいます。

春は咲き誇る桜並木を、夏は緑いっぱいの嵐山の木々のせせらぎを、秋は燃えるように色づく紅葉を眺めながら、保津川に沿ってトロッコ列車は走ります。

沿線には700本の桜の木が植えられていて、舞い散る桜吹雪がとても奇麗ですよ。

秋にはやはり沿線に植えられた1000本もの紅葉がライトアップして、幻想的な風景を作り上げます。

また紅葉が見頃となる11月いっぱいと12月の週末は臨時列車が運行されます

11月1日からは「光の幻想列車」と題して、イルミネーションが灯ります

真っ暗な嵐山をイルミネーションアップした列車が走り抜ける様子は、星空を旅する「銀河鉄道の夜」のよう。

リッチ号でライトアップした木々の下を駆け抜けるのは迫力満点です。

トロッコ列車誕生

そんな魅力いっぱいのトロッコ列車を運営するのは、嵯峨野観光鉄道株式会社。

廃線となった旧山陰本線を観光目的に復活させようと、トロッコ列車を考案したそうです。

こうして1991年、嵯峨野トロッコ列車が開通しました。

開通当初は社長さんを含め、わずか9名しかスタッフがいなかったというから驚きです。

嵐山という場所柄、本当にお客さんが来てくれるかどうか不安が大きかったようですが、予想をはるかに上回る集客力がありました。

コロナ前の2019年には、年間127万人もの利用者があったそうですよ。

トロッコ列車の速度は時速25キロというから、力いっぱい自転車をこぐぐらいのスピードでしょうか。

そんなに速くないだけに、嵐山の大自然が肌で感じられるんですね。

リッチ号なら、保津川の水音や鳥のさえずりがさらに間近に聞こえるでしょう。

今話題沸騰!お見送りが名物に!

観光列車だけあって、ビューポイントでは減速したり観光アナウンスが入ったりとサービス満点のトロッコ列車。

さらにお見送りがすごいとSNSで話題になっています。

どんな感じなのかというと…..

制服にマスク姿のいたって普通の乗務員と思しき女性が両手に扇子を持って、発車前のホームで場を盛り上げてくれます。

この体を張ったお見送りが半端なく、お客さんも大喜び。

最近は「さがの好き好き音頭」を歌い踊ってのお見送りです。

率先して「お見送り」をしてくれるのは、チケット売り場や売店のスタッフ、総務を担当する方などで、時間になると仕事を中断して出てきてくれるそうです。

誰かに言われてやっている訳ではないそうで、スタッフの方々がその場の雰囲気を盛り上げよう、笑顔で送り出そうと自発的に始めたのだとか。

「出発しま~す」という車掌さんのまじめな一言が終止符を打ち、トロッコ列車は紅葉に向かって走り出します。

スタッフの方の温かい気持ちが伝わってきませんか。

犬の乗車は可能?

愛犬家の方には耳寄りな情報です。

嵯峨野トロッコ列車はワンちゃんと一緒に乗車できます!

全身が入るペットケースで、ゲージとワンちゃんの重さが合わせて10キロ以下という条件付きなので、大型犬は無理なのですが…

また、ペットカートは不可です。

別途料金が発生しますが、犬と一緒にお出かけする方には嬉しいですね。

なお乗車中は犬の顔や体がゲージの外に出ないよう、注意する必要があります。

詳細

運転日 3月1日~12月29日

運休日 水曜日(祝日の場合は運行。春休み、GW、夏休み、紅葉の時期は水曜も運行)

運賃  個人: 大人片道880円(12歳以上)/小人片道440円(6歳以上12歳未満)

団体(15名以上): 大人片道800円(12歳以上)/小人片道400円(6歳以上12歳未満)

*乗車区間にかかわらず、運賃は一定です。

*大人一人に対して幼児(1歳以上6歳未満)1名は無料、2人目から小人運賃が必要

*1歳未満は無料

運行時刻 <嵯峨→亀岡>:9:02,10:02,11:02,12:02,13:02,14:02,15:02,16:02

<亀岡→嵯峨>:9:30,10:30,11:30,12:30,13:30,14:30,15:30,16:30

*11月いっぱいと12月の週末は、嵯峨駅発17:10、亀岡発17:43が最終列車です(更に、11月12日~11月27日はもう一便増えて、嵯峨駅発18:26、亀岡発19:10というのがあります

*運行状況はHPなどでご確認ください

乗車券購入方法 ご乗車予定の1か月前から下記の方法で購入可能です。

・JR西日本及び全国の主な旅行会社

・インターネットサービスでの購入

・京都駅、亀岡駅、嵯峨嵐山駅、新大阪駅など15の駅

*空席があれば、当日乗車券の購入も可能です。

まとめ

色鮮やかな紅葉を楽しみたい方や、保津川の渓流や嵯峨野・嵐山の雄大な自然をカメラに収めたい方には、明るい時間のご乗車をお勧めします。
スタッフのお見送りが見たい方も明るい時間を選んでください。
反対に夕闇とライトアップした木々の織り成す幻想的な風景や、この時期しか体験できないイルミネーションアップしたトロッコ列車がお好みの方は、16時以降のご乗車がいいですね。
どちらの魅力も甲乙つけがたく、必ず楽しいひと時になりますよ。
ただし、11月下旬ともなれば日暮れと同時に一気に気温が下がってきます。
リッチ号に乗る際は防寒対策万全でお出かけしましょう。

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