京都グルメというと、何が思い浮かびますか?
湯豆腐、おばんざい、京風うどん、懐石料理、和のスイーツ…
この辺りが京都グルメとしてパッと思い描くものですよね?
では、とんかつはどうでしょう。
「とんかつなら、日本全国どこでも美味しいのが食べられる」、そう思いませんか。
でも京阪本線の「神宮丸太町」駅から徒歩圏内の、とんかつ清水は違います。
今一番ホットな話題に上がっている、とんかつ清水のカツサンド。
どんなものか気になる方は、まず神宮丸太町に足を運んでみましょう。
とんかつ清水の常識を覆す極厚カツサンドは、間違いなく新しい京都グルメと呼べるはず。
カツサンド<ヒレ?ロース?>どっちを選ぶ?
テレビや雑誌の取材はあまり受けていないというとんかつ清水。
場所は神宮丸太町駅から鴨川を渡って、河原町丸太町の交差点を右に曲がって3分程行ったところです。
神宮丸太町界隈には気になるお店がたくさんあります。
とんかつ清水もそんな一軒で、京都御所にもほど近い場所に建っています。
店構えはいたってシンプルで、白い暖簾のかかった入り口横に「とんかつ清水」と書いてあるだけ。
カツサンドの文字はどこにも見当たりません。
とんかつ清水のとんかつがなかったら、何のお店なのかちょっとわからないかもしれません。
扉を開けると中はカウンターのみの15席。
そんな造りなので、常連さんが多く訪れます。
初めてだとちょっと入るのをためらってしまいがちですが、大丈夫です!
店のご主人はとても気さくな方で、初めてだろうが常連さんだろうが分け隔てなく話しかけてきてくれます。
そんなご主人の笑顔に招かれて入ってみましょう。
ご主人曰くたいていのお客さんはカツサンドを頼むのだとか。
肉はヒレかロースが選べます。
あなたはヒレ派?それともロース派?
脂分を多く含むロースは噛み応えがジューシーなのに対して、ヒレはさっぱりしている分、よく嚙み砕かないといけません。
ヒレの方が脂肪分が少なくて健康的なのでは?と考える方はいませんか。
確かに肉そのもののカロリーからするとロースの方が高いです。
でもとんかつのように揚げてしまうと実はカロリーはそれほど変わらないのだそう。
豚肉には運動時の疲労を軽減したり、脳の活動を活発にするビタミンB1が大量に含まれています。
他にも脂肪の代謝を促してコレステロールを下げる働きがあります。
これは特に脂身の部分、つまりロースに多く含まれているそうです。
なので油で揚げた豚肉は、ロースだから高カロリー、ヒレだから健康的、というくくりではないみたいですね。
2人以上で来店するなら、ヒレとロース、1つずつ頼んでみるのがベストかも。
厚さ4センチもあるとんかつに中までしっかり火を通すので、注文してから20分程の待ち時間があります。
その間ビールでも飲みながら、壁や天井を埋め尽くすサインやメッセージ(過去に来店した人たちの書いた)でも眺めていましょう。
もちろんあなたのメッセージを書いてもいいですよ。
壁や天井を眺めすぎて少し肩が凝り始めたころ、ジャジャーン!!
出てきました、肉の塊が!
これが何と、300グラムもあるんだとか。
肉の300グラムはかなりの重さですよ!
薄切りの食パンが申し訳なさそうにとんかつを挟んでいます。
これまでのカツサンドのイメージが180度変わること間違いなし。
「これどうやって食べるの??」
そう聞かずにはいられません。
ご心配なく、ちゃんと半分に切ってくれます。
半分になっても半端なく大きいですが…
まずは写真タイムとして、カットする前の状態で目の前に置いてくれるあたりがご主人のサービス精神の現れですね。
しっかり写真に納めたら、一旦奥に引っ込めて2、3分寝かせてくれます。
ここでソースのたっぷりかかったとんかつがパンに馴染んでいきます。
再び目の前に皿が出された時、大きな肉の塊は半分に切った「カツサンド」になっています。
食べる時は「歯医者さんで口を大きく開けるような感じ」で、思いっきり口を開けましょう。
顎が外れるんじゃないかと心配になりますが大丈夫。
カリッとした衣と、アツアツの肉の絶妙な食感は肉厚なカツだからこその味わいです。
濃厚なソースと絡まって、口の中に肉汁がじゅわっと広がっていきます。
とんかつ清水のカツサンドは多分、日本一の高さを誇るでしょう。
もちろん味の方も天下一品。
これが京都グルメとしてSNSで話題になるのも頷けます。
食べきれない時はお持ち帰りもできるので、気軽に声をかけてくださいね。
お通しも絶品
とんかつ清水のもう一つの魅力は「お通し」。
「とんかつ屋さんなのにお通しがあるの?」と、不思議に思うかもしれません。
名前はとんかつ清水ですが、ここはバーとして営業しているのです。
注文が入ると、ドリンクと一緒にお通しが出てきます。
エスニック風のお通し
お通しは日によって違いますが、共通しているのはエスニック風のお通しということ。
ココナッツ風味のグリーンカレー、タイカレー風味のおでんなど。
コトコト時間をかけて煮込んだ肉はとろっとろで、スプーン(または箸)で簡単にほぐせちゃいます。
ピリッとくる辛さが食欲をそそります。
もちろんビールのピッチも加速気味。
このお通しを酒の肴にしつつ、カツサンドが出来上がるのを待ちます。
他のメニューについて
カウンターの後ろにはお酒とグラスがずらっと並んでいます。
その上の黒板にメニューが書かれています。
とんかつ清水の通常メニューは、トンカツ、カツサンド、トンテキ、塩茹豚の4種類だけ。
どれもヒレかロースが選べて、全て1700円です(値段は変わる可能性あり)。
カツサンドにしないで、そのまま食べたいという方はとんかつを、揚げ物の気分じゃない時はトンテキや茹豚もいいですね。
黒板には「他いろいろ店主まで」の文字も見えます。
仕入れによって変わるので、何があるのか直接聞いてみましょう。
とんかつ清水の詳細
住所 京都府京都市上京区河原町通丸太町上ル上生洲町248-5
電話 080-3786-5425(予約不可)
営業時間 11時~24時(月曜~土曜) 営業時間は変更になることがあるので要確認
定休日 日曜日
アクセス 京阪本線「神宮丸太町駅」3番出口から徒歩7分
カツサンドを出しているカフェは割と簡単に見つかりますが、これほどインパクトのあるお店は日本全国探してもきっとないでしょう。
京都御苑に近い神宮丸太町駅近辺には飲食店がたくさんありますが、一風変わった京都グルメとして一番に名前が挙がるのは、とんかつ清水に間違いありません。
京都が以前のように観光客で溢れかえる前の今はまだ、飲食店も長蛇の列にはなっていません。
話題のカツサンド、食べに行くなら今がチャンスですよ!!!
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