小学校跡地を活用!観光にも便利なザ・ゲートホテル京都高瀬川

ホテル

皆さんが昔通っていた小学校や中学校は今でも同じ場所にありますか。

古くなった校舎を取り壊して耐震性の強い校舎に建て替えたり、
建物は同じでも子供が減って近隣の学校と合併して新しい名前に変わったりと、
時代の流れとともに学校は変化してきました。

そんな中、京都の中心部では小学校跡地が最新型のホテルに
生まれ変わってしまったところがあります。

ホテルの名前は、ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULIC

自分が勉強していた教室にお金を払って泊まるって、不思議な感じがしませんか。

ラウンジ無料!その凄い中身は?

ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULICは、コロナ禍の2020年7月にオープンしました。

高瀬川沿いに建つこのホテル、元は「京都市立立誠(りっせい)小学校」として
30年程前まで使われていました。

校舎を改築した「校舎棟」には、クラフトショップと飲食店が入り、
8階建ての「新設棟」には、ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULICが入っています。

ここには多目的ホールや図書館、芝生の広場など宿泊者でなくても利用できる場所があって、
新しい形の「複合施設」として話題を集めています。

正面入り口には、ここが小学校だったことを示す校名が刻まれた木の版があります。

そのまま中に足を踏み入れると、吹き抜けになったホールの一角に年代物の
ピアノが置かれているのが目に留まります。

こちらも長年学校で使用されていた物で、今では歴史的価値の高いピアノです。

エレベーターでホテル3階まで上がるとラウンジです。

宿泊者のみが利用できるラウンジは、10時から23時まで開いています。

一部有料のアルコールもありますが、赤・白のハウスワイン、
ペプシなどのソフトドリンクやコーヒー・紅茶などの温かい飲み物など種類が豊富です。

おつまみに、お煎餅やクッキーも提供してくれます。

天気が良ければキャンプファイヤーのように、焚火のできるスペースもあるので、
心行くまで京都の夜を楽しめそうです。

またこれとは別に、8階には有料のラウンジバーがあります。

宿泊者は24時間利用できるこのラウンジからは、京都東山の景色が一望できます。

昼間なら眼下に広がる寺社を数え、夕方から夜には移り変わる空の色を眺めながら心穏やかなひと時を過ごせそうです。

 

ホテル近辺の観光地

本能寺

ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULICから歩いて10分のところには何と
歴史上最も名高いお寺の一つである本能寺があります!

そうです、家臣明智光秀の裏切りによって織田信長が自刃して火を放ったことで知られる
本能寺の変」が起きたお寺です。

京都観光ではあまり大きく取り上げられることのない本能寺ですが、
せっかくなので歴史の一部を垣間見るつもりで行ってみるといいでしょう。

当時の本能寺は今よりも大きく、高い塀と深い堀で囲われていて安全な場所だったようです。

信長は早くから戦に鉄砲を用いましたが、火薬は種子島から取り寄せていました。

本能寺は法華宗の大本山で、種子島や大坂の堺で布教活動にあたっていた関係で
鉄砲や火薬の入手が比較的簡単だったようです。

信長は本能寺の境内地の安全を約束する代わりに、戦に必要な武器を受け取っていました。

そんな信長が残したという香炉や茶道具などが、宝物館に展示されています。

宝物館のみ拝観料がかかりますが、お寺の見学は無料なので覗いてみることをお勧めします。

本能寺から鴨川に向かって歩くこと約10分、三条通りを渡って高瀬川を越えたところに
祇園と同じく古い街並みを残す先斗町があります。

江戸中期以降、幅2メートルという狭い路地に茶屋や旅籠がひしめき合って並んだ先斗町は、
今でも多くの飲食店が店を出していて、昭和を感じさせます。

ここは江戸幕府公認の花街として祇園と肩を並べたところです。

幕末には、勤皇と倒幕に分かれて争った武士たちがしばしば身を潜めたり、待ち伏せして襲ったりした、少し血生臭い場所でもあります。

現在は飲食店から京都らしいお土産を売る店まであるので、鴨川散策の途中で寄ってみてください。

また高瀬川沿いには桜の木が植えられていて、春には満開の桜が、初夏には太陽をいっぱい受けて輝く新緑を見ることができます。

京都国際マンガミュージアム

前出の本能寺から西へ15分程行ったところに、「京都国際マンガミュージアム」があります。

「京都まで来てマンガ?」と思う人もいるでしょう。

所蔵するマンガの数は30万冊と言うから驚きです!

しかも総延長200メートルにもなる「マンガの壁」には、
1970年代以降に発刊されたマンガ5万冊が所狭しと並んでいます。

そして建物はザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULICと同じく、小学校跡地を利用しています。

廃校となった龍池小学校の校舎を改築して2006年に開館しました。

マンガの歴史をわかりやすく説明したり、江戸時代の戯画浮世絵、
明治から昭和初期にかけての風刺漫画、世界各国のコミックを閲覧することができて、
マンガに特別な興味のない人でも楽しめます。

天気に左右される京都の寺社巡りとは一味違った一日を過ごしてみるのもいいですよ。

それにしても京都の人は小学校跡地を上手く利用しているなあと感心します。

ホテルの魅力とは?

ホテルの予約専門サイトでの評判はとても良く、加えて関西在住者限定割引もあって
ゴールデンウィークやお盆の時期は予約が取りにくいようです。

部屋タイプはさまざまですが、どの部屋も広く設計してあり、
リラックスした空間を作り出しています。

アメニティも充実していて、ネスプレッソマシーンまで置かれています。

部屋で淹れたてのコーヒーを飲みながら、京都の街を眺めるなんて贅沢はそうそうできませんね。

コーヒーよりもお茶を好む人のために、
京都のお茶の老舗祇園辻利のティーパックも用意されています。

更にザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULICの朝食は外せません。

8階レストランで6時半からとることのできる朝食メニューは
京都の食材がふんだんに使われています。

洋朝食のメインはフレンチトーストかエッグベネディクトをチョイスします。

サラダ、スープ、パンとフルーツがつく朝食はボリューム満点で、
一日の始まりのエネルギー供給はバッチリです。

一方和朝食は小鉢に彩りよく盛り付けられた京野菜を使ったおばんざいで、その数18品です。

小鉢を持ち上げると、その下には料理の説明書きがしてあって、
食へのこだわりを感じさせてくれます。

ただし、一日30食という限定食なので、
ホテルが込み合う時期はオープンから10分程で完売してしまうこともあるのだとか。

予約不可なので、和朝食希望の際は早めに行きましょう。

 

ザ・ゲートホテル京都高瀬川の情報

住所、〒604-8023 京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2

電話、 075-256-8955

電車、阪急京都線京都河原町駅(木屋町北出口)から徒歩3分

京阪本線祇園四条駅(4番出口)から徒歩5分

バス、四条河原町下車徒歩5分

タクシー、京都駅より約15分

※ホテルには駐車場のご用意がございません。公共交通機関をご利用ください。

(以上ホテル公式ホームページより)

 

近年、少子化や過疎化に伴って廃校になる学校が全国的に増えているようです。

建物をそのままにしておくと、火事や犯罪と結びついたりすることから、
地元の人達は使わなくなった校舎は取り壊すか別の形で再利用してほしいと願っています。

ザ・ゲートホテル京都高瀬川by HULICのように観光施設として生まれ変わったり、
京都国際マンガミュージアムのように美術館として新たなスタートを切る学校は、
他県にもあります。

戦後のベビーブームに合わせて小学校から高校に至るまでの教育施設が全国に多数造られました。

でも出生率の減少に伴って、空き教室の数は年々増えていき、
遂に廃校になってしまった学校も少なくありません。

そういった建物を上手に利用して、地域活性化に繋げていってほしいですね。

 

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