京都東山・産寧坂で頂く!ふわふわ不思議な食感ムース 雲の茶カフェ

グルメ

京都東山といえば、ガイドブックではトップページに掲載されます。

清水寺や八坂神社といった王道に始まり、
舞妓さんで知られる花見小路など見どころが盛沢山で、
どこからスタートしようか悩むところです。

それだけにレストランやカフェも多く集まっていますが、
どれを選んでいいのかこれまた悩むところでもあります。

ガイドブックやSNSの評判を見て行ったのに、
何だか思っていたのと違った、そんな経験は誰にでもありますよね。

でもそんな心配はご無用、ここでは京都東山の、思わず一休みしたくなるカフェ、雲ノ茶KUMONOCHAをご紹介します。

 

雲の茶カフェのコンセプト

「和らぐ、お茶を、京都で」をコンセプトに今年3月、
京都東山の清水三年坂に日本茶カフェとして
リニューアルオープンした「雲ノ茶KUMONOCHA」が話題を呼んでいます。

古き良き京都のイメージをそのまま現代に伝える京都東山には
一度は訪れてみたい場所がたくさんあります。

中でも世界遺産に登録されている清水寺は年間500万人もの人が訪れる、
京都でも有数の観光名所です。

そんな清水寺から少し脇道に入ったところに、
「雲ノ茶KUMONOCHA」清水三年坂店はあります。

柔らかい伝統の光に照らされた店内は、
白塗りの壁に優しい色合いの木のテーブルと椅子を配置しています。

心安らぐ空間で、開放的な店内で疲れた足を休ませ、
丹精込めて作られたまろやかな口当たりのスイーツで
エネルギー補給してみてはどうですか。

一番人気!雲ノセットについて

「雲ノセット」は雲ノムースと雲ノ抹茶ラテを組み合わせたもので、
「雲ノ茶KUMONOCHA」一番の人気メニューです。

もこもこした雲を切ってみると、抹茶のムースと小豆が現れて、
思わず「かわいい!」と声に出してしまいます。

飾りの葉っぱ型のチョコレートもかわいらしく、
フォトジェニックな一枚になること間違いなしです。

食べるのがもったいなくて、そのまま持って帰ろうかと思うはずです。

ところで皆さんはムースがいつ頃登場したか知っていますか。

フランス語で「泡」という意味を持つムースが誕生したのは17世紀のことです。

クリーミーでフワフワとした触感のムースは「タルトのようなデザートと違い、
お腹がいっぱいでも食べられる甘いデザート」として、貴族の間に広まりました。

20世紀になって冷蔵技術が進むとどこに行っても食べられるデザートになり、
日本にも入ってきました。

ムースの故郷フランスでは、肉や魚介を使い、
オードブルとして食べる方法もあります。

雲ノムースと一緒に提供される雲ノ抹茶ラテは選び抜かれた
宇治抹茶を使っています。

抹茶のほろ苦さとコクのあるミルクが混じりあい、
まろやかな口当たりのラテはもう一杯注文したくなるほど!

ほっかりと空に浮かんだ雲アートは口をつける前に写真に収めておきましょう。

京都には宇治抹茶を使ったデザートが多数ありますが、
宇治茶の歴史に触れてみます。

宇治茶栽培は13世紀初期と言われています。

宇治は土質などの自然条件に恵まれていたことから急速に栽培が広まりました。

室町時代には将軍家の高い評価を得て、宇治はお茶の名産日本一になりました。

16世紀後半、千利休によって大成された「茶の湯」は
織田信長などの戦国武将に愛好され始めました。

「茶の湯」では、宇治の抹茶が常に使用され、
宇治抹茶はその地位を不動のものにしました。

近代に入ると、煎茶や玉露などを含む宇治のお茶は国内において
その知名度をあげていき、今や押しも押されぬ宇治茶ブランドを築き上げました。

近年では海外でも抹茶や緑茶の人気が高まってきています。

カフェ近く清水寺の魅力

三年坂を上った先にある清水寺は、
世界遺産にも登録されている京都屈指の観光名所です。

 

清水寺というと、「清水の舞台から飛び降りる」の諺が出てきますが、
その由来をご存知ですか。

「清水の舞台」は、その奥に安置されている仏さまに雅楽を奉納するために
造られたスペースで京都の街が一望でき、
絶景の写真スポットとしても人気があります。

そんな高いところから飛び降りるには相当の覚悟が必要で、
「思い切ったことをする」という表現をする際に、
清水の舞台から飛び降りる」という諺が生まれました。

地上からの高さは13メートルで、助かれば願いが叶うとされていました。

昔は木が生い茂っていて、飛び降りても木がクッション代わりになって
助かる確率は高かったようですが、無謀な思いつきに変わりありません。

記録によれば、234人が飛び降りて34人が命を落としたというから驚きですね。

そんな清水寺は今から1200年以上も前に建立されました。

奈良の修行僧賢心(けんしん)が夢のお告げで
「清らかな泉を求めて北へ向かいなさい」と言われ、
京都東山にある音羽山で観音様の化身と出会ったことが始まりです。

賢心が見つけた清泉は、「音羽の滝」と呼ばれ、今も清水が湧き出ています。

2年後、平安時代の武将坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が
鹿狩りでこの地を訪れました。

賢心は観音様の聖地で狩りをすることを戒めます。

この教えに感銘を受けた田村麻呂は、ここに寺院を建立し、
清らかな滝の水にちなんで「清水寺」と名付けました。

寺は建立以来何度となく火災に遭い、再建を繰り返してきました。

現在の寺社は17世紀半ばに建てられたものです。

寺に続く三年坂は、大同3年(808年)に造られたので、
三年坂と名付けられたと言われていますが、別名産寧坂とも呼ばれます。

昔、お腹に子供のいる女性が安産祈願で清水寺へ向かいました。

ただ、勾配がきつく万が一転んだら自分もお腹の子も危うい、
そこで女性達はお腹の子の無事を祈願しつつ坂を上ったそうです。

それ故に、産寧坂と言われるそうです。

現在では、下から順に、一年坂、二年坂、三年坂と名前がついています。

坂の途中にはいろいろな店が軒を並べていて、
京都らしいお土産を買うことができます。

雲の茶 お店の詳細

雲ノ茶清水三年坂店

住所 〒605-0862 京都市東山区産寧坂松原上る入清水三丁目317番地

電話 075-551-5570

 

最寄り駅 清水五条駅から1,121m

 

営業時間 10.00-18.00

定休日 無休

営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

まとめ

雲ノ茶KUMONOCHAでは、季節によって作るお菓子も違います。

春にはピーチゼリー入りの桜ソーダ。

凍らせた桜の花びらが載った桜ソーダは優しい春の日差しをイメージさせます。

5月には柚子を使ったメニューが登場しました。

柚子シャーベットを盛った柚子クリームソーダに雲ノ柚子ムースと、
初夏のデザートにピッタリです。

移り行く季節に合わせて雲ノシリーズも第3弾、第4弾と登場しそうな雰囲気で、今後どんな物が登場するのか楽しみです。

厳選された濃厚な抹茶を使ったパウンドケーキも気になる一品ですよ。

なお、ネットを賑わせている雲ノムースは数量限定なので、
お昼過ぎには完売してしまうこともあるそうです。

京都東山散策はまず三年坂と清水寺からスタートするといいかもしれません。

 

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