秋の紅葉だけじゃない!青もみじもこけもオススメのお寺<永観堂>

観光スポット

京都には、たくさんの観光名所があります。

今回は観光名所の中でも、紅葉で有名なお寺について紹介します。

紅葉の時期になると、京都に紅葉を見に来る方も多いのではないでしょうか?

その際に、たくさんある紅葉の名所であるお寺のどこに行こうかと、迷うこともありますよね。

この悩みを解決するために、『もみじの永観堂』と呼ばれている「永観堂」について、
皆さんに魅力をお伝えしていきたいと思います。

これを読んで、皆さんもぜひ永観堂に足を運んでみてはいかがでしょうか?

もみじの永観堂と呼ばれる理由

なぜ永観堂が『もみじの永観堂』と呼ばれているのかについてお話します。

永観堂は、『日本の紅葉名所ランキング』で何度も1位になったことがあるほど、
紅葉の名所として有名です。

紅葉の美しさは『古今和歌集』でも詠まれており、1,000年以上もの間、
『もみじの永観堂』と呼ばれてきました。

『もみじの永観堂』と呼ばれている大きな理由は、
約3,000本ものイロハモミジやオオモミジが境内にあるからです。

秋には赤く紅葉し、春には緑で鮮やかな景色を見ることができ、
二つの季節でもみじが楽しめます。

また、約3,000本もあるので、枝垂れ紅葉や散り紅葉などの形違い、
濃い赤色や黄色などの色違いなど、もみじ1本1本の違いを楽しむことが出来ます。

さらに、境内の中心に放生池という大きな池があり、
放生池の周りにもみじが植えられています。

そのため、池の水面にもみじが映り込み、
逆さ富士のように逆さもみじが出来上がります。

写真を取れば、インスタ映えすること間違いなしです!

11月頃からは、夜間にライトアップがされるので、
昼とは違う幻想的な風景が広がります。

永観堂のもみじは、秋、春、昼、夜の様々なタイミングで、
違う顔を見せてくれるので、何回も行ってしまいそうですね。

見返りあみだとは?

「見返りあみだ」って何?と思った方、多いのではないでしょうか。

「見返りあみだ」は、永観堂の阿弥陀堂に祀られている
「阿弥陀如来立像(あみだにょらいりつぞう)」のことです。

阿弥陀如来立像は、ヒノキで作られており、身丈77cmの阿弥陀像で、
大きすぎず小さすぎずといった大きさの像です。

しかし、永観堂の阿弥陀如来立像は、
一般的な阿弥陀像と一つだけ異なるところがあるのです。

それは、顔が正面ではなく左に向いているというところです。

まるで何かに語り掛けているかのようにも見えます。

左に顔を向けている姿から、「見返りあみだ」と呼ばれるようになったようです。

永観堂の阿弥陀如来立像が「見返りあみだ」と呼ばれるようになった理由は
分かりました。

しかし、ここで一つ疑問が生じますよね?

そうです。

なぜ、永観堂の阿弥陀如来立像が左を向いているのか?ということです。

この理由について調べてみました。

「見返りあみだ」には、ある伝説があります。

阿弥陀如来立像は東大寺宝蔵に秘蔵されていました。

しかし、たまたま永観は阿弥陀如来立像を拝見する機会が設けられ、
その時に、尊像から呼びかけられる声を聞いたそうです。

この声を聞き、永観は「この仏を宝蔵にしまっておくのはもったいない」と嘆き、
阿弥陀如来立像を供養することにしました。

そして、1082年2月15日、永観が50歳のころ、
いつものように阿弥陀如来立像の周りを念仏して行道していました。

すると突然、須弥壇に安置してあった阿弥陀如来立像が須弥壇から降りてきて、
永観を先導し始めました。

永観は、突然目の前で起こったことに驚き、立ち尽くしたといいます。

この時、阿弥陀は左に振り返って、永観に向けて「永観、遅し」と
声をかけたそうです。

「永観、遅し」は「永観、遅いじゃないか。何を悩んでいるのか」
という意味だそうです。

これを聞き、永観は阿弥陀の姿を後世に残したいと願ったところ、
左を向いた今の「見返りあみだ」の姿になったそうです。

青もみじとこけ

永観堂の青もみじとこけの見頃は5~6月ごろです。

この時期は、生命力溢れる爽やかな新緑の青もみじを見ることが出来ます。

ちなみに、雨上がりの翌日に行くと、こけが艶々していてとてもきれいです。

 

永観堂は、紅葉の季節になると大混雑になり、
チケットを買うまでに30分以上かかることが多くなります。

そのため、人が多すぎて写真を撮るのも一苦労してしまいます。

しかし、その一方で、青もみじの季節は比較的人が少ないです。

ゆっくりと写真を撮ったり、青もみじやこけを楽しんだり、
風情のある境内を歩くことが出来ます。

青もみじとこけのおすすめの撮影スポットをご紹介します。

まずは青もみじです。

釈迦堂の周りにはたくさんの青もみじが植えられています。

そのため、釈迦堂から続く建物の中から青もみじを楽しめます。

回廊を歩いていると、床や窓ガラスに青もみじが映り込み、写真映えします。

臥龍廊(がりゅうろう)で上の階の回廊に行くと、
同じ目線からもしくは上から青もみじを眺めることも可能です。

 

次にこけです。

こけは建物の外に撮影スポットがあります。

それは石灯篭と参道脇です。

石灯篭は少し変わった形をしていますが、
周りにこけだけでなく青もみじもあるので、
とても幻想的な写真を撮ることが出来ます。

参道脇は一面がこけで覆われており、鮮やかな緑色の絨毯のようです。

所々にある岩もこけに覆われているので、風情のある風景が広がっています。

上には青もみじ、下にはこけが絨毯のように広がり、
視界すべてが緑一色になります。

永観堂の情報

青もみじや苔で有名な永観堂は、
京都府左京区永観堂町にある浄土宗西山禅林寺派の総本山です。

永観堂の基本情報は以下の通りです。

 

正式名所:聖衆来迎山 無量寿院 禅林寺

住所:〒606-8445  京都市左京区永観堂町48

電話番号:075-761-0007

参拝時間:9:00~17:00(受付終了時間16:00)

参拝料:個人 一般600円 小中高生400円(秋の寺宝展期間中は1,000円)

団体(30名以上) 一般500円 小中高生350円

 

永観堂への行き方は何通りかあります。

1.  JR「京都駅」、京阪「三条駅」からのアクセス

市バス5系統に乗車し、「南禅寺永観堂道」駅で下車後、徒歩3分で到着です。

2.  京阪「神宮丸太町駅」からのアクセス

市バス204系統もしくは93系統に乗車し、「東天王町」駅で下車し、
徒歩8分で到着です。

3.  地下鉄東西線「蹴上駅」からのアクセス

南禅寺を通って、徒歩15分で到着です。

ご自身の行きやすい方法で行ってみてください!

まとめ

今回は、『もみじの永観堂』と呼ばれる「永観堂」について、
魅力をお伝えしてきました。

永観堂は、もみじやこけを秋以外でも楽しむことができます。

さらに、秋以外の季節は人がかなり少ないようです。

そのため、ゆっくり参拝しながら、
インスタ映えするような素敵な写真を撮影することが出来ます。

ぜひ永観堂に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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