京都と言えば、八つ橋やみたらし団子などの和菓子が有名ですよね。
他にも魅力的な和菓子が数多くありますが、今回ご紹介したいのはわらび餅です。
口の中でとろける食感と香ばしいきな粉の香りが堪らないですよね!
名店が数多くある京都を訪れた際にはぜひ食べたい絶品スイーツです。
スーパーやコンビニでも見かける身近な和菓子ではありますが、
本場で味わうものはまた別格ですよね。
本記事ではわらび餅とはそもそも一体何なのかおさらいしつつ、
京都でわらび餅が堪能できるおすすめの人気店を3店ご紹介します!
わらび餅のはじまりは平安時代?! 歴史を調べてみた
わらび餅の起源はとても古く、醍醐天皇が大変好んで食べたという言い伝えがあることから、
なんと平安時代には存在していたと考えられているとか!
馴染み深い和菓子なので、昔から親しまれてきたとは思っていましたが、
まさかの平安時代には食べられていたとは驚きですね。
ちなみにわらび餅が現代のような姿になったのは鎌倉時代からとのことです。
わらび餅の原材料がとても高価だったため、当時は身分の高い人が食べる物だったとか。
それが今では幅広い年代の人々に食べられていると思うと、なんだか不思議な気分ですよね。
わらび餅の由来は?くずもちとわらび餅の違いって知ってる?
わらび餅と似たような見た目と食感のお菓子でくず餅がありますよね。
これら2つの違いは、主に原料と作り方にありました。
わらび餅の原料となるのは山菜のワラビの根から作られるデンプンです。
このデンプンはわらび粉と呼ばれ、
その粉を原料として煮ながら練って作られたお菓子なのでわらび餅と名づけられたそうです。
一方でくずもちは、植物の葛の根から作られる葛粉が原料で蒸し固めて作られています。
私たちが普段目にするわらび餅は、透明で少し白っぽい涼しげな見た目をしていますよね?
でも、和菓子屋さんで見かけるものは黒っぽいこんにゃくのような見た目の物が多いような気が?
実は私たちの身近にあるわらび餅は、サツマイモやタピオカなどのデンプンの粉、
または葛粉を使って作られています。
本来わらび粉の色は黒っぽかったり、茶色をしていますが、獲れる量が少なく高価なため、
江戸時代にはわらび粉と葛粉とまぜたわらび餅が数多く作られていたそうです。
それらと区別するために、他の粉を使用していない100%のわらび粉を使って作られたわらび餅は
本わらび餅と呼ばれており、黒っぽい見た目とぷるんとした食感と、
控えめで上品な甘さがあります。
そんなわらび粉を贅沢に使ったわらびもちが堪能できる京都の名店をご紹介します!
京都でおすすめのわらび餅やさんをご紹介
1竹路庵
- ねっとり系わらび餅!お取り寄せも可能な本格わらび餅 竹路庵
京 嵯峨野 竹路庵さんは渡月橋が有名な嵐山に本店を構える和菓子屋さんです。
京都屈指の観光スポットと言うこともあり
多くの着物姿の観光客で賑わう嵐山のメインストリートの長辻通と言う表通り沿い面しています。
こちらのお店の看板メニューが「特別仕立てのわらび餅」 1箱240g 1,080円
木箱の模様の容器に、たっぷりのきな粉、そしてなんとも特徴的な伸縮式のお箸がついています。
蓋をあけると容器の中にはこれまた珍しいカットされていない状態のつやつやのわらびもちが。
お箸で持ち上げられるほど弾力があり、
ねっとりとしていますが程よい甘さでペロッと食べられちゃいます。
また、お店では持ち歩きやすい小さいカップに入ったわらび餅も販売されています。
こちらは小さくカットされているので、お店近くの有名な竹林の小径や、
嵐山散策のお供にぴったりです。
他にも見どころ沢山の嵐山はとっても広いので、体力に自信のない方や、
着物を着た方が長時間散策するにはしんどいです。
そんな方は人力車がいるので、乗ってみるのはいかがでしょうか?
お兄さんが目的地に連れって行ってくれながら周辺のスポットの観光案内もしてくれますよ。
2ぎおん徳屋
- とろっとろのくちどけが堪らない!超本格のわらび餅 ぎおん徳屋
ぎおん徳屋さんは京都の繁華街、祇園の花見小路と呼ばれる通りの一角にあります。
辺り一帯のお店には白いお団子が描かれた赤い提灯が軒先から下げられ、
風情ある京都の町屋が並んでいます。
こちらの花見小路通りの周りには舞妓さんが生活しているお置屋さんと、
舞妓さんが派遣されてお仕事に行くお茶屋さんが数多くあります。
そのため昼間はお稽古に出かける白塗りをしていない舞妓さん、
夜は出勤される白塗りのお化粧をした舞妓さんの姿が見られることもありますよ。
そんな舞妓さんたちの御用達でもあるこちらのお店の看板メニューがこちら。
「徳屋の本わらびもち」 1,250円
国産の上質なわらび粉と和三盆糖を使って作られたぎおん徳屋さんの名物です。
なんとこちらぎおん徳屋さんでは、貴重なわらび粉を100%使用したわらび餅を、
お好みで黒蜜と独自に調合した甘さ控えめのきな粉をかけていただけます。
最後に真ん中に残った氷に黒蜜をかけて、かき氷のようにして食べるのもいいですね!
貴重な国産わらび粉をふんだんに使ったわらび餅が食べられることから平日でも開店前から
長蛇の列ができる人気店です。
12時~18時までの営業時間前に売り切れてしまうことも。
どうしても食べたい!そんな方に向けにぎおん徳屋の本わらびもちはお持ち帰り用もあります。
かわいらしいお団子のマークが描かた巾着に入っているので、お土産にぴったりです。
(※前日までに予約が必要です。賞味期限は翌日まで。)
ぎおん徳屋の本わらびもち 4個入り 2,600円
3茶寮 宝泉
- 出来立ほやほや!みずみずしいわらび餅が味わえる「茶寮 宝泉」
お店は世界遺産で有名な下鴨神社の近く、大通りから少し入った住宅街のなかにあります。
使用しているのは国産本わらび粉とわずかな砂糖のみで、
注文後に練り始めたわらびもちの出来立てならではの味を堪能することができます。
わらび餅 1,300円
そしてなんと言ってもこちらのお店には美しい日本庭園が広がっています。
お庭を眺めて四季を楽しみつつ、お座敷に座っていただくわらび餅はまた乙なものですよね。
残念ながらこちらのお店ではお持ち帰りができません。
出来立てのわらびもちを堪能しに、近くに観光の際は足を運んでみるのはいかがでしょうか?
各店舗 場所や情報など
<竹路庵>
【住所】京都府京都市右京区嵯峨天竜寺北造路町45-4
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】不定休
【アクセス】嵐電「嵐山」駅から徒歩4分
<ぎおん徳屋>
【住所】京都府京都市東山区祇園町南側570−127(TEL:075-561-5554)
【営業時間】12:00~18:00(売り切れ次第終了)
【定休日】不定休
【アクセス】京阪本線「祇園四条」駅から徒歩6分、阪急京都線「河原町」駅から徒歩8分
<茶寮 宝泉>
【住所】京都府京都市左京区下鴨西高木町25
【営業時間】10時~17時(※ラストオーダーは16:30)
【定休日】 水曜日・木曜日(祝日の場合、翌平日休み)
【アクセス】 電車京阪線「出町柳」駅から徒歩20分、京都市営地下鉄「北大路」駅下車、北大路バスターミナルから京都市営バス204・206・北8系統「下鴨東本町」バス停から徒歩1分
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はわらびもちの歴史や由来をたどりつつ、京都の名店を3店舗ご紹介いたしました。
どれもこだわりの詰まった、それぞれ違った特徴のあるわらびもちでしたね。
あなたの好みのわらび餅はございましたでしょうか?
ぜひ京都を訪れた際には気になったわらび餅を堪能しに足を運んでみてください!
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